はなうたレビュー3:堀秀彰(p) 本川悠平(b) 秋田DUOツアー

この記事は堀秀彰(p) 本川悠平(b) 秋田DUOツアーのレビューです。

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近年、居酒屋でもラーメン店でもジャズが流さる時代になり、誰にでも親しめる欧米的オシャレなムードの象徴としてジャズは社会的に認知さたかのようにみえる。一方で60年代のジャズ的熱気のただ中に人生のある時期を過ごした人々は依然として大音量をうならせるジャズ喫茶やライブ演奏を求めてほそぼそとしかし継続的に本物のジャズを探り続けているのかも知れない。

去る5月23日、秋田市のJ’caféで催された堀秀彰&本川悠平のDUOコンサートを聴く機会があった。ジャズ関係の書籍も少なくなり都内で活躍しているミュージシャンの情報もほとんど入らない状況の中で、若手で尚且つ日本のトップミュージシャンと数多く共演しているという情報に大いに期待を持って出かけたが、望外の充実した時間を頂くこととなった。

小生がジャズに求めるのはライブでもレコード鑑賞でも「アドリブ感」とでも言う感覚で、うまく説明できないが、テーマが終わりインプロヴゼイションに突入した瞬間から演奏者が本当にその現場でフレーズをコツコツと又は大胆に積み重ねたり、あるときは崩壊寸前で辛うじて踏み止まったり、又あるときはおもいもかけなかった新奇なフレーズが飛び出すなど、アドリブの現場感のようなものである。

堀秀彰の軽やかに疾駆するインプロヴゼイションはまさに現場感にあふれ、寄り添う本川悠平の安定感のあるサポートにより希に見る(聴く)充実したコンサートになった。

スタンダードとオリジナルの配置も良く、猛スピードのone of those thing
本川のボーカル(うなり声)をフィーチャーした・・・・はご愛敬の域を越えて訴えるものがあった。

小生がもう一つ驚いたのは観客の若さである。本格的なジャズが20代、30代の女性に受け入れられ始めたのであろうか。

今回主催したのも最近音楽企画などの事業を立ち上げた若い女性で、今後とも今回のような本物をプロジュースして頂きたいものだが、本物を知るひとが本物以外を紹介することはないので、小生は大いに期待しております。

この記事を書いたひと

佐々木英悦

職業 教員