はなうたレビュー36:松田美緒『授かりものの歌の旅』~内陸線をゆく~

この記事は 松田美緒『授かりものの歌の旅』〜内陸線をゆく〜 のレビューです。

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列車のリズム、雨、曇り、晴れの景色の変化、色とりどりの緑、長いトンネルの中の倍音のようなノイズ、車掌さんの奏でる多様な汽笛…
もうそれだけでおんがくなのですが、それにお二人の歌とギターが乗っかって皆で山々への祈りを捧げる。うたにはふるさとがあるというように、ふるさとと呼ばれる美しい原風景には必ず似つかわしいうたがあるのだと思いました。
ブラジルの「田舎の列車」という曲から着想を得た今回の企画でしたが、『山を越えていくほど世界と繋がっていく』という感覚をまさに体現した演奏会でした。